八月の初日の出

318月 - による admin - 0 - 麗しきこと

最近すっかり涼しくなった。汗をかきアレする事で身体の代謝を良くしているわたしとしては少し残念だが、熱中症、脱水症状と暑さにまとわりつく危険な出来事を考えればこれもまたよし。海眺め、墓参りにとしばし、帰省す。
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それはある朝の事だった。連日の温泉三昧、早寝早起きで身体がすっかりリフレッシュしているわたしは朝4時に突然変異的に目を覚ました。「早過ぎる。。。」いつもならそう思って再び眠りの体勢を取るところだが、今回は違った。天使がわたしに囁きかけたのだ。「やる!おれはやってやる!」わたしは布団をはね飛ばし、半裸になると鉢巻きをし、車に飛び乗ると海を目がけて猛然と走り出した。ハンドルを握りながらわたしは呟いた。
「みんな知っているのか?この時期の朝の4時半はまだ街並は少し暗いのだ、ということを。そして海の方角がぼんやりと赤く滲んでいるということを。みんな知っているのか?夏とはいえ空気がこんなにもひんやりするということを。おぉ!なんてことだ!おれの魂がこんなにも熱く何かを欲しているという事を!」
興奮してきたわたしはハンドルを叩きながら、映画「カサブランカ」の中でナチスに対抗してラ・マルセイエーズ唄い始めた群衆のように次第に大声を上げ始め、「フランダースの犬」の冒頭部分を正確なフラマン語で唄い始めた。「Lalala…」を何度繰り返したか、その数も分からなくなるほどの興奮の絶頂のさなかでわたしの眼前に海が広がった。
「海だ」
太陽はまだ顔を出していないが、その威力はすさまじくすでに辺りを赤色に染めつつあった。水平線の上には薄く雲が横たわっている。わたしは防波堤の上に腰掛けた。先ほどまで興奮のるつぼにいたせいか、少し眠気が襲ってきた。その時である。太陽は入場テーマもなくいきなりその姿を現したのである。
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