「愛」という代物

271月 - による admin - 0 - 愛について

時にそれはわれわれを地獄の底に引きずり落とし、何を思ったか天国へと連れ戻す。われわれは時にその為に血を流し、残酷な振る舞いに興じ、ま たある時には聖者の如き慈悲深さで優しさに満ちる。それは苦痛を誘い、快楽を導き、深い孤独の中に消え入りそうになりながら全方向へとまぶしい光を放出す る。われわれはその姿を探すがそれは決して姿を現すことがない。そのためにわれわれはその存在に疑問を持ち、あらゆる手段で試そうとする。われわれは巧妙 な罠を仕掛けようとするが、その時にそれはもうそこにはいない。そこには善も悪もなく、いかなる価値基準も存在しない。
嘘も罪も正義も道徳も法律も、あるいは時間でさえも意味を持たない。涙も微笑みも言葉も嘆きも。狂気も殺戮も祈りも眩暈も。わたしは何について話しているのだろうか?
あのやっかいな「愛」という代物についてである。