みんな知っているのだろうか?明け方の街はこんなにも人気がなく、空気が冷たいってことを。

188月 - による black999 - 0 - 2005

明け方、突然思いつき車で海へと向かった。おれはスピードの中で我を失い、
3度死に5度蘇った。つまるところ5度目は完全なリボーンである。徐々に明るくなりつつある街をルート6へ向けて突っ走った。みんな知っているのだろうか?明け方の街はこんなにも人気がなく、空気が冷たいってことを。この冷気がリアルな存在を感じせしめ、おれと外の世界とを結びつけてくれる事を。おれは道路(ストリート)を完全に支配して、つまりは紫色のハイウェイの天使になっていた。CDをかける。曲は「ゴーストバスターズ」だ。さぁ、行け。レイ・パーカー・JR.が叫ぶ。「ラウダー!」そう、ラウダー!もっと大きく。フォルテシモ!フォルテシッシモ!「ゴーストバスターズ!ゴーストバスターズ!!」おれは再び興奮のあまり気を失いかけ、「今度こそはヤバい!」と身の危険を感じ急ブレーキをかけ車を降りる。道路に横たわり、空を見上げた。スピードってやつは危険と隣り合わせで、しかし、それが故におれをこんなにも魅了する。寝そべったままで煙草に火をつけた。朝日が目に入りおれは目を細めた。街はほとんど朝であった。一体ナニがそうさせるのか、ナニが駆り立てるのか、もうおれにはもうさっぱり分からなかったが、黒い革手袋をすると再びとハンドルを握り、アクセルを目一杯に踏み込んだ。ただ、明日へと向かって。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です