INITIALS B.B.

本日は今年初めてバンドのメンバーが顔を揃えて練習をした。予定時間を15分ほど過ぎるとぞろぞろと集まり出す。一通り演奏してみる。皆、正月ボケで「間違っちゃった。うふふ」等と言う。その後、写真撮影を始める。誰が一番美しいのか、胸ぐらをつかみ合って議論する。わたしはいつも黒い服を着ている人が一番美しいと思うのだが。その意見に賛同するものは一人もいない。もう練習なんかしたくなくなる。そんなこんなで練習時間がなくなる。すると全員で「鬼畜の晩餐」と称するミーティングを行う為、最寄のロイヤル・ホストに行く。そこではビールを飲んではいい気分になったり、珈琲を飲んでいい気分になったりする。実際、練習よりもそこでの晩餐が好きな者もバンド内には多い。

本日の議題は「美男美女、あるいは異常性愛について~なぜサルトルはもてるのか?」だった。時に賛同の拍手が、時に激烈な罵声が飛び交う中、白熱した議論が行われる。一時、険悪なムードになるがわたしが本日、購入したセルジュ・ゲンズブールの「INITIALS B.B.」を提示すると皆、喜び仲良くなる。本日の議論の結果、全員がダンディな好き者だ、ということが判明した。家路に着き、レノン追悼ライブの番組を少し見るとバンド内ですでに感染者が出ている「眠い眠い病」に犯され寝てしまう。

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