キタキューでごんぞうラーメン

何年かぶりに所用で北九州に。夜になり、辺りも暗くなったので「ごんぞうラーメン」に向う。ここはルースターズでもかつてドラムを叩き、自慰獣のドラマーでもある灘友さん(Mr.ナダール。かつてはナダール紙幣というものも存在していて、若松区の酒場では1000ナダールもあれば浴びるように酒を飲めたのである)が1年半前から始めたお店である。ずっと気になっていたのだがようやく行けた。とんこつラーメンが美味しく、玉子チャーハン、それから地元でも有名ですぐに売り切れてしまう丸窓の天ぷらもあったので矢継ぎ早に頼んでしまう。ちなみにこちらでの天ぷらとはいわゆるさつま揚げのことで、じゃあ、普通の天ぷらはどうなんだ?という事になるが、蕎麦屋で海老天ぷら蕎麦はいわゆるノーマルな海老の天ぷらだったのでそういう事なんだろう。(どういう事なんだろう)灘友さんは元気そうでお話も出来たので満足し、すぐ隣にある知り合いのS氏が営む小洒落たバーに行く。S氏は以前の灘友さんのようなカイゼル髭をたくわえていた。最近、酒はアレなのでと言うと珈琲とドクターペッパーを用意してくれる。至れり尽くせりのまま、宿に戻り早朝からの疲れもあり、すぐに死に寝る。

その次の日も早朝からの目覚め。戸畑界隈を散歩し、電車で小倉へ。九州の電車はカッコいいデザインで有名だ。素敵な電車が次から次へと通り過ぎ。しかし、ことごとく写真を撮り損ねる。朝っぱらから大人気の資さんうどん、三十分待ちでごぼ天肉うどんを食し、旦過市場でぬか炊きを買い、小倉城付近、それから再び電車に乗り門司港まで足をのばす。雪が少し舞う寒さの中、門司港ブラブラ。もう少し頑張れば下ノ関まで行けたが、ああ壇ノ浦古戦場、巌流島、唐戸市場までは及ばず、タイムアップで小倉に舞い戻り、ここも人気のお店、並び持ちして小倉の京寿司でひとつまみ。安くて美味し。小倉のシロヤは凄い行列でとても買えなかったが、帰りの空港で冷凍のシロヤのパンを見つけほとんどミッションコンプリート。最後に北九州市漫画ミュージアムへ雪崩れ込み、メーテルとハーロックとウフフして空港へ。帰宅後、疲れ果てすぐに横になるがまだ何かの乗り物に乗っているかのようにユラユラと漂いながら眠りという名の魔境へ。