秘密会合を本牧で

昨日は秘密会合が行われるということで、屏風ヶ浦に行った。そこで2時間ほどナニをするとそのままタクシーと バスを乗り継ぎ本牧へと向かった。本牧の例の場所での本日の催しはDevil Car,TISH,花子’s 。 店に着いたのが17:00位。開店の20:00まで時間があったので本牧の古本屋を調査した。 そこで「水滸伝/横山光輝」、「鉄腕アトム/手塚治虫」を購入。ミスタードーナツへ行くが 眠くなって寝てしまう。30分くらい寝ているとボブ殿から電話があり、飛び起きる。そして ビリヤードをやりに行くが、店の感じが以前と変わっていてダーツが置いてあった。 どういう訳かそこで玉突きはやらずにコインゲームをやる。そうこうするうちに演奏が始まるとの 連絡を受け、店に向かう。22:30くらいまで店。本日は非常に疲れたのですぐに帰って眠ろうとしたのだが、 眠る事を忘れたクレイジーな集団に捕まってしまい、そのまま拉致される。 ボブ殿の家で屈辱的な責め、辱め、いわゆる拷問を受け続けた。やがて窓の外が白み始めた。 朝だ。その時、誰かが「始発の時間だ」と言った。悪漢どもはようやく腰を上げ家路に着き始めた。 全裸のまま横たわっていたわたしはその瞬間、この悪夢から開放された。

G.Wと珈琲豆チョコレート

ゴールデン・ウィークらしい。どこら辺がどのようにゴールデンなのかはよく分からないが世間ではそういうことになっている。 あまり、というかほとんど関係ないので昨夜は一晩中起きていて労働に従事していた。 清々しい朝の光を浴びると、そのまま日中も労働に従事していた。その上、本日の夜も労働に従事していたのであるが やがて疲労を感じ寝てしまった。しかし、1時間もすると目が覚めてしまった。

そこでまた、労働に従事していたのであるが スーパーサイヤ人の異名を取るわたしでもこれはやり過ぎだ。とはいえ、眠くないので仕方がない。一体、わたしの身体はどうなってしまったのだ。 まさか宇宙人に何か、特殊なブツを注入され・・・そんなことを言いながら現在、「珈琲豆チョコレート」という 本物の珈琲豆をチョコでコーティングしたお菓子を食べている。活字中毒のわたしはその包装紙を読んでみる。 するとそこには「この商品は眠気覚ましにピッタリです」。。。ふむ、なるほど。。そういいながらタバコをふかし、 珈琲を飲んでいる自分を発見する。あぁ、苦い。これは目がパッチリするわい!。。。 どうなっているのだ?わたしの身の周りには完全なトラップが仕掛けられていた。しばし呆然とする。

気がつくと蚊に刺されている。 カユイ。しかも2箇所もだ。凄くカユイ。わたしは怒りに震え、戦闘を開始する決意を固めた。 深夜だろうともうすぐ朝になろうとそんなことは関係ない。これは聖戦だ!大胆にも耳元を掠めていった一匹の蚊を 右手ですくうように捕まえると、あっという間に握りつぶした。我が軍の力を思い知るが良い。しかし、この蚊からは 血が出なかった。誤爆である。戦争にはこういうものは付き物だ、と偉い人が言っていたのを思い出し、気を取り直すと もう一匹を捕らえるためにわたしは上半身の衣服を脱ぎ捨て、オトリ作戦を実行した。わたしは目を閉じると神経を耳に 集中した。来た。わたしは自らの厚い胸板の上に蚊が止まり、血を吸い出したのを感じると、容赦なく平手打ちを喰らわせた。 目の覚めるような一発である。イイ音がして身体中に刺激が走った。胸と手のひらを見るとそこにはわたしのモノと思われる 真っ赤な血が付いてゐた。満足したわたしは「珈琲豆チョコレート」をほおばり、 濃い珈琲を手にすると煙草に火を付けた。一ト仕事を終へて一服してゐる人がよくさふ思ふやうに、生きようと私は思つた。

昨夜は BLUE VELVET NIGHT

昨夜はBLUE VELVET NIGHTに出演する。去年の年末以来だ。今回はリハなしでいきなり本番だったので PAスタッフの方の腕を信頼して挑んだのだが、その通り、ド当たり!演奏もやり易く、 いわゆる一つのノープロブレム。 今回は主催者の賀句氏のバンド、LOADEDの最後の曲にDIAMOND YUKAI氏が飛び入りし「Jumpin’ Jack Flash」をぶちかます。YUKAI氏はダーク・ザ・ジャイアントのケースケの先輩でもあるらしい。「へへへ、先輩だよ、すげぇ」と彼は いつもの不気味な笑みを浮かべていた。主催者のGAKU氏は前日の横浜でのイベントから連ちゃんで徹夜らしい。 演奏後、話をしているとGAKU氏の口からは猥褻な言葉、卑猥な言葉が機関銃の如く飛び散っていく。 その時が午前4時だとは誰も思えないようなテンションでGAKU氏は言葉を紡ぐ。わたしはぼんやりした頭で思った。 あぁ、そうだ。もう朝なのだ。アレもコレもソレもドレもみんな夢なのかもしれない。それにしても夢にしては、 随分とリアルだったな。

ゾンビと野良犬の夢

子供の頃、よく野良犬を見かけた。近所に狂犬病に罹ったという5歳くらい年上のお兄さんがいてとても怖かった。彼に噛まれたという人もいた。その傷跡を見せてもらったような記憶もあるのだが、どうもハッキリしない。その人が外に出てくるとわたしたちは猛ダッシュで家に逃げ帰った。砂場などで遊んでいてもそういう情報は何処からか入って、あっという間に家に走っていく。逃げ遅れたときなどはまさしく死ぬ思いだった。見つからないように物陰に隠れながら家へと急ぐのだが、半端じゃない恐ろしさだった。冷静に考えると狂犬病という話自体がおかしいのだが、今となってはもうどうにもならない。いずれにせよ、あの恐怖は口で言い表す事が出来る代物ではなかった。

わたしは年に1,2回ほど、ゾンビに襲われて逃げ惑う夢を見るのだがその原風景はあそこにあるのだ、という結論に最近になってようやく至った。友人、近所の人、家族すらもゾンビになってわたしを追い回すのだ。家の外に逃げればゾンビが現れ、車に乗ればゾンビが現れ、わたしが行くところ、行くところ、ゾンビが群がってくる。この絶望的な恐怖はわたしが目を覚ますまで続く。目を覚ますと心臓の動悸が激しく鳴り響いているのだ。

さて、野良犬の話である。ある日を境に突然、見かけなくなった。保健所が本気を出したのだ。それからどのくらいの月日が流れたのだろう。わたしが深夜、車を飛ばしていると野良犬の集団が町の中を駆け抜けていくのを見た。群れの数は30匹以上。いろんな種類の犬がリーダーらしき犬を先頭にまとまって駆け抜けていく。その様が暴走族やチャリンコ・オバサンの集団よりも物凄い迫力だったのでわたしは思わず車を止めその姿に見入った。いつの日か犬達が自らの帝国を築くために全国を駆け巡り、野犬の精鋭たちを集めているのに違いない、とその鋭い眼を見ていると思わずにはいられなかった。嘘のような本当の話である。

JAMとシスター・マッドネス

本日は新宿JAMにシスター・ポールとDOCTORS OF MADNESSを見に行った。先日、シェルターでも見たのだが、続けて2回見ると曲も覚えてしまうもので更にはシスター・ポールの演奏が素晴らしいので余計にぶっ飛んでしまった。いいモノを見た。リチャードも良かったしデヴィッドもバイオリンを主に色んな楽器を駆使しボランチとして大活躍。初日よりもリラックスしていたっぽい。本日は早めにライブハウスを出る。

わたし家に着くとオールドな音を聞きたくなり「Jim Kweskin & The Jugband」を流す。これはMaria Muldaurがいたバンドだ。詳しい事は知らない。バンジョーとバイオリンとkazooの音の中で馬車の音や照りつける日差し、そして古ぼけた町並みが頭の中を過ぎていく。

上泉伊勢守秀綱新陰流

連日のように読書をしている。大体、一日で一冊。長いモノでも三日で読み終える。同時に3冊読んだりする場合もあるので厳密に言えばその数値はもっと複雑なものになる。場合によってはわたしは自らの脳みそに、それがわたしの理解を遥かに超えているようなものなのかどうか問いかける。そうである、と判断された場合には途中で放棄する事もやぶさかではない。また、それが雑誌であろうが評論であろうが小説であろうが何処からでも読める。いきなりページを開いて読み出すことも当たり前のようにやる。恐らく活字中毒なのであろう。英和辞典を読むときもある。常に先頭、つまりは「A」の欄から読み出すので毎回、同じところから読み始め大体同じところで読むのを止めてしまう。そういう身の周りに散らかっている書籍に目を通してしまい、それでも飽き足らないと製品の後ろに書いてある製造番号や製造国などが書いてある箇所を読み出す。そういうモノを読んでどうするのかはさっぱり分からないが、そんなことを考え出すとナニをするにも意味を見出さなくてはならなくなってしまうので、分からないままで放置する。そんなことを右脳の奥の方でツラツラと考えながら戦国時代の剣豪で武将でもある「上泉伊勢守秀綱」の本を買う。この人は新陰流の創始者でそれが二代目の柳生但馬守宗厳に伝えられ柳生新陰流となるのである。とは言ってもわたしはそういう所にはほとんど興味がない。ただ後に「剣聖」とまで言われる秀綱の人柄を知りたかったのとこれはあまり大きな声では言えないが、彼の修行法を盗もうとしたのである。読んで分かった事は半端ではない訓練を長年積む、ということだけだった。・・・そうなのだ。考えてみれば他に何があろうか?

下北シェルターマッドネス

本日は下北沢のシェルターにシスター・ポールとDOCTORS OF MADNESSを見に行った。会場にはBlue Velvet Nightの支配者であるGAKU公爵やキャプテン・トリップの元締めであるプレジデント・マツタニの顔をもあった。わたしは予備知識が全くなかったのだが素晴らしい演奏でとても楽しめた。Vo.のリチャード・ストレンジの本気を感じさせてくれる目はとてもいい感じでわたしはもう一度見たくなった。

帰りは「Stories」に行き、終電で帰宅。眠りに落ちるまで「ガウディの生涯/北川圭子」を読む。これはもう3度ほど読んでいるのだが何度読んでもいい。無神論者であった彼がキリスト教の信者となり、ワーグナーに心酔しながら建築を総合芸術として作り上げていく、戦いの様が非常に美しい。サグラダファミリアの形も凄いが、カタルーニャ人魂を爆発させながら反骨の塊のようなガウディその人はもっと凄いのである。

本牧BAR「J&K」魑魅魍魎編

今日は4/14なのでもう二日もあの本牧の夜から経過したことになる。小雨が舞う本牧の夜。マイカル本牧からすぐそばではあるが人気の少ない通り。雨に混じってゆるやかに流れる生暖かい風。BAR「J&K」の前にある酒場にたむろする人々からかすかにもれるうめき声。魑魅魍魎が不気味な笑い声を響かせる、この怪しげで何か怪奇なことが起こりそうな場所に集った、恐れを知らぬつわものどもはボロキチ、LOADEDの面々。リハを終えると不気味な車のエンジン音を響かせながら何処かへと姿を消すLOADED。開始予定時間を少し過ぎるまでリハを繰り返すバビロニアの亡霊、ダビデ一族。それを見守る振りをして怪しげな合唱を始めるボロキチの衆。LOADEDの面々が満足そうな顔で戻ってくる。「あー、美味かった・・・」まさか、人間を・・・、いや、何が起こっても不思議ではない。

そうこうするうちに20:00になり何処からともなく人が訪れ、ザワザワとヒソヒソ声に店内が満たされていく。まずはボロキチ。激しい音が辺りの空気を振動させ、密やかな会の始まりを夜の精霊達に告げる。LOADEDは悪魔を憐れむ歌を演奏し、儀式を最高潮に盛り上げた。ダビデ一族は血の滴る山羊の首を北の方角へ捧げるとあらぬ言葉を口走り、そのまま痙攣しはじめる。危険な死の匂い・・・真夜中過ぎ、会も終焉し、ひと気のなくなったBAR「J&K」では夜をねぐらとし死神を友とする集団が、絶え間なく流される古い映像の合間に歌い、喚き、失神する。失われつつある時間の感覚・・・朝だ。一夜の恐るべき時間を過ごしたこの一団は何事もなかったかのように電車に乗ると誰にも言えぬ秘密を胸に抱きながらいつもの日常へと戻っていったのである。

紅髑髏Love Generation

今日は渋谷の「乙」にライブを見に行く。その場所で「紅髑髏Love Generation」という楽しげな集いの正式メンバーにだけ手渡されるバッジを受け取った。構成メンバーの一人であるケースケ殿が所属するバンド、ダーク・ザ・ジャイアントのライブだ。スカパーの撮影も入っていた。ケースケと言ってもサザンとは何の関係もないようにスカパーといっても別に横須賀とは何の関係もないし、パーマ屋との関連性もナニ一つ見つけられない。ないない尽くしでは何の発展性もないではないか、と言われそうだが別にそういう訳でもナイ。店に入ると奥の方に目だけを爛々と輝かせ、タバコをつまむ様にして吸っている男を発見。ボブ殿であった。彼は夜、暗いところでは狼になる習性があるのだがその時は変身の途中であったらしい。わたしが声をかけると我に返り、いつもの穏やかな笑顔に戻る。演奏後、酒や珈琲を飲んでいると23:00を過ぎてしまう。ボブ殿と仲良く電車に乗り、妖怪や魔女っ子の話で盛り上がる。家に着くとわたしは楽しい一日の記憶を「思い出箱」に大切にしまい、おまじないをかけてしばしの休息を取る。

スタジオ・ライブ

今月の強化月間、「男たちの挽歌シリーズ」第一弾が終わった。スタジオ・ライブ!場所に着くと演奏場所は普通の箱と同じ感じでステージも一段高い。しかもさすがにスタジオだけあって音が良い、感じがする。スタジオと言う事もあってリラックスしながらやろうと思っていたのだが、実際に始めるとそういう訳にも行かず普段よりも疲れてしまった。わたしとしては一曲目からレッドゾーンに突入していた記憶がある。演奏もここ最近では非常に安定していたのではないだろうか。ただ、ここはスタジオだけあって禁煙、禁飲なのだ。そこが難しいところ。しかし、実験的な試みとしては非常に面白かった。

来週は本牧の「J&K」というバーにて催しを行う。ここは本日とは正反対で喫煙、飲酒、あるいは法律で許されていないモノまたは行為及びに監禁、果ては拷問、及びに拉致、ローソク、放置プレイ等々が許されている、という非常に大胆なスペースである。一週間後にこれだけ好対照の場所でやるのも面白い。某雑誌でベスト・ライブバンドのナンバー2に選ばれていた「ボロキチ」、そして音楽評論家でもありパフォーマーでもある鳥井賀句氏が率いる「LOADED」をお迎えしてシリーズ第二弾をお送りする予定。今週中に「本牧お楽しみMAP」でも作成してみようかとも思っている。わざわざ、本牧まで足を運んでくれるのだからねぇ。という心持なのだが、考えてみると昔から本牧に行ってもボブ殿とビリヤードばかりやっていた。後は楽器屋と古本屋くらいしか行かないので、実は紹介できる事など何もないのだ、ということに今気付いた。それでも天気が良ければそこら辺をブラブラ歩くだけでも気持ちがいいし、マイカル本牧の中には映画館もあるので映画を見るのも手だ。かくいうわたしも当日は早めに家を出てボブ殿とビリヤードに興じるなり、なんなり色々と遊んでみようかと作戦を練っているところである。