予告された殺人の記録

部屋の片づけをしてみようと思った。そう思ったのが昼過ぎに起きてすぐ。 まず何よりも部屋の中を支配する本と漫画をどうにかせねばなるまい。 日に一冊、あるいは二冊、くらいは増えていくのでぼやぼやしていると本の海の中で窒息しさえしかねない。 今週だけでも本、漫画を合わせて15冊は買った。いつ読んでいるのか?そもそも読んでいるのか? そんなことを考えながらスポーツ新聞を買いにコンビニに行き、記事を詳細にチェックする。 夕方、家に戻り絵を描いたり楽器を弾いたりする。
ふと、本棚に目をやるとまだ読んでいない本が置いてある。ガルシア・マルケスが2冊。 手にとってタイトルを確認する。「予告された殺人の記録」、 「ママ・グランデの葬儀」。いいタイトルだ。そうだ。タイトルに惹かれて買ったのだ。 別に読まなくてもいいだろう、と思うことにする。眠くなってくる。
「今日はサッカーだ!」とテレビをつける。あまり面白くない。前半を見るともうどうでも良くなった。 さぁ、どうしたって捨てなければいけないものは捨てなければならない。今日こそ、部屋をスッキリ、パッチリさせよう。 未来はわが双肩にかかっている。 しかし、部屋の中が乱雑になってしまうので捨てなければ、と思うのであって決して本がいらなくなった訳ではない。 よって出来るだけ邪魔にならないようなところに置ければ捨てなくても良いのだ、という結論に至る。 取り合えず、散らかった本を積み重ねて見る。大きさが揃わないと崩れてしまうので同じような大きさのものに まとめてみる。沢山の山が出来た。大分、まとまった感がある。
チャンネルを変えると「指輪物語」がやっている。 「あぁ、バルログが見たい」「ビルボがフロドの胸から指輪を取ろうとする時の怖い顔を見たい」と見てしまう。 久しぶりにバルログを見て興奮してきたわたしは「うーん、バルログはナンだっけな?ドゥリンの禍だよな?」 と言うことで、「指輪物語(追補編)」を探し始める。見つける。「バルログ」の項を見ると詳細が書かれていて 「2-213参照」と出ている。「ナンだこれは?2巻の213ページ?」探し始める。「指輪物語2巻」を見つけた。
いつの間にか山が崩れている。どうでも良くなってくる。半日費やし、出来たのは崩れかかった本の山であった。