カラマーゾフと穴奴隷

ライブがあるために夕暮れから新宿に行く。メンバーが誰もいないので楽器を置いて諸々の準備をこなし、関係者の方々に挨拶をし終えると散歩に行く。歩き疲れると珈琲を飲みながら読書。 5年ぶりくらいに「地下室の手記」を読む。18歳の時に初めて読んだ時には「人間が二二が四であってたまるか!」という ように孤独者の言葉はわたしの脳裏に響いたのだが、今回は「人間はどうしたって二二が四にはなりえない」と読めた。 18世紀後半のヨーロッパの近代合理主義、楽観主義に反発したこの書は圧倒的に孤独で悲しい。 どうにもならない過剰な自意識の告白なのに全人類的な普遍性を持つのは不思議だ。 高村光太郎やレノンと同じ原理が働いている。 我らの出番の前に「穴奴隷」。噂には聞いていたがSMチックなセクシー衣装のお嬢様が 一曲が一分くらいの大胆な構成の曲を次から次へと演奏する。リハなしの我々は淡々と演奏する。 帰りにハンバーガーを喰らい、家に帰ると 「カラマーゾフの兄弟」の大審問官の章を読みたくなり部屋中を探すが見つからない。 仕方がないので明るくなるまで、塗り絵の練習をする。