江ノ島が見える酒場、OPPA-LAでライブをする。江ノ島というとさすがに旅行だ。 場所が場所だし、旅行気分だし髪をリーゼントでガチガチに決めてアロハシャツを着て行ってみた。 わたしとしては加山雄三に代表されるあの世界をイメージしていて、いざとなれば ウクレレを持つことも、あるいはサーフボードを持つこともやぶさかではなかったのだが、 わたしの装いは意に反してキャロル的な扱いを受ける。 確かにハードコアな集いの中で一人だけ浮いていた。 演奏は爆音の中でメロディ、歌詞ともに聞こえず。 わたしのようにルックスと軽やかなダンスステップを売りものにしている人間ならいいだろうが、 そうでないとああいう場合にはボーカルは不要である、と考えられる。 むしろダンサーが必要だ。演奏後は店の外に出て涼む。 目の前の道路は深夜だというのに交通量が物凄い。さすがに土曜の夜の湘南である。 スーパーボールで遊んでいる二人のお嬢様方がいたので 「車道にはねると危ないですよ」とやんわりと注意する。無視される。 焼き殺してしまいたい衝動に駆られる。が、力関係ではわたしの方が不利なので 小さな声で「この人たちが車道に飛び出して車にはねられてしまいますように」とお祈りをする。 いつの間に明るくなり始めたので海へ繰り出す。 紫立ちたる雲の細くたなびきたる様はいとおかし。 日の出を見たかったが雲が多すぎて見えない。 そこで早朝の湘南に「ホテル・カリフォルニア」を響かせる。
”Some dance to remember, some dance to forget・・・”
帰りに電車の中で読書をしていたら脳内麻薬が分泌されて眠気が吹き飛んだので、 そのまま寝ずに創作作業に没頭し、ロックンロール・アニマルと化す。夜は外食、テレビで格闘技観戦。 さすがに1時には眠りという名の死に至る。
撮影 by ダーク・ザ・ケースケ


