黒いオルフェ

夜から青山ブックセンターのギャラリースペースでやっている宇治晶氏の作品を見に行く。 以前、銀座で見たものもあったが、新しく置いてあった赤と黒の十字架めいたものがとても格好よく、 じっと見ていると吸い込まれそうな気さえしてくる。欲しくて欲しくてたまらない。 哲学コーナーでミッシェル・フーコーのスキンヘッドの見事さに見とれ、本を置き顔を上げると 再び目の前にはスキンヘッドが!???写真にしてはやけにリアルな・・・と思っていると、 向かい側で本を読んでいた人の頭だった。何たる偶然。「いや、わたしも今、フーコーの写真を眺めていましてね、 これはいい、実にいい」とかなんとか言いながら、 その頭に触りたい願望に捕らわれるがゲンズーブール並みにシャイなわたしはそういうことは言えずに我慢してしまう。

スキンヘッド事件の後、本屋で1時間ほど過ごすと原宿方面へ向かい、アイリッシュパブで行われるという ゆり嬢の演奏を見に行く。思ったよりも開放感があるところで金曜の夜の外の喧騒はどこへやら、 夏の空気を感じながらの音楽鑑賞。宮崎氏のギターテクニックが冴え渡る。 夏はアコギがいいですな。今度、星空の下でわたしだけのために「黒いオルフェ」を弾きながら囁いてください。 必要があればわたしも民族舞踊を舞いましょう。 演奏が終わると、ギター談義、音楽議論、から霊感の強い長尾氏の「あの辺はヤバイ!」 的な話題から心霊、果ては宇宙、森羅万象についての喧々諤々の議論をむなぐらをつかみ合いながら行う。 皆が涙目になってきたので、深刻な事態が起こる前に解散。 たくさん汗をかいて身体がクタクタなので帰宅した途端に深い睡魔に襲われる。 黒い十字架を抱えてグルグルと走り回る夢を見た。