毎年、夏になるとバイクで走り回りたくなる。海辺や夜の街を全速力で駆け抜け 「風だ!おれは今風と一体なのだ!」と言いたい。 以前、多摩川の土手でK次郎のバイクにまたがり練習していたのだが、公道を走るには相当な不安が あるし、大体、今更無免許で捕まるわけにはいかない。やはり、日本国で認められた免許というものが 必要だろう。そうするとソレを取得するところから始めねばならないのだが、 あの学校に通うという作業がつらい。そもそも何かに定期的に通うというのがつらい。 車の免許を取るときも教習所に通うのがとてもつらかった。 あんなにつらい思いをしたのに「青は進め、赤は止まれ」、しか覚えていない。 細かいことは一切、覚えていない。正直、進入禁止も一時停止も駐車禁止もマリワナ禁止も ノーネクタイ禁止も違いがよく分からない。しかし、ああいう絵は子供でも分かるように作ってあるはずなので じっくりみれば何かしらそれらしいヒントでも描いてあるのだろうか。 それでも半年ほど、日本中を車で乗り回しブツを売りさばく、という任務に従事していたことがある。 ブツといっても別に危険な代物ではなく、1000万位するリモコン・カメラみたいなヤツである。 やっぱり危険な匂いはする。 そんな値段のモノを誰が買うのか知らないが、地図や道路がどうしても頭に入らないので 好き勝手に走り回っては、ギターを持って旅行気分でブラブラしていた。 富士山の周りを一週間かけてグルグル回ったり、仙台の先まで行って松島を見たり、 金沢でカニを食べたりして結局、半年間何も売らずに辞めた。 今でもどうやって運転していたのか不思議だし、大体、そんなに乗り回して何をしていたのか謎だ。 都会では道路にいったん出てしまうと、何処かに行かねばならなくなってしまう。 わたしはどちらかというと何処にも行きたくないから、という理由で車に乗りたい。 好きなところで乗って好きなところで乗り捨ててしまえると最高のような気もする。 勿論、冬になるとバイクに乗りたい、という気など少しも起こらない。 同じ理由で冬にスキーに行く人の気が知れない。「そういう人たちはみんなマゾだ!」と言ったら 「あんな楽しいものにワザワザいかないなんてそっちこそマゾだ!」と言われた。 「いや、違うのだ。この場合は自虐的サドなのだ」と言ったらどっちでもいいような顔をされた。
ノーネクタイ禁止
雑感
