日曜は日中、家にこもり座禅をする。 暗くなると久々に本を買いに外出。「美の呪力/岡本太郎」、「身捨つるほどの祖国はありや/寺山修司」 を購入。ミスタードーナツで読書。不覚にも所々で涙をこぼしてしまう。 最近は年のせいか、涙もろくなってしまって困る。 テレビでチーターが走っている様や海が輝いている様を見るだけでも、涙がこぼれてしまう。 そのうち、醤油がこぼれていく様やカーテンを開けたりするだけで泣き出してしまうかもしれない。 陽気なミスタードーナツの音楽が流れている、そういうところで アロハシャツを着てサングラスをかけたいい年をした大の男が、本を読みながら涙目になっているのだから これは異様な光景だったかもしれない。 その証拠に花火帰りの若者でにぎわう駅前の店内でわたしの周りだけが真空状態のように 上下左右、東西南北、ポッカリと席が空いていた。 勿論、そのことに気づいたわたしは”白状するとおれはつらかった。。。”と 「La Javanaise」を口ずさみながらとそそくさと席を立った。
家に帰るとK次郎が来ている。友人の結婚式で横浜に来たらしい。 「今夜、泊めてくださりませ」というので許可する。車で来ていたので「ドライブをしよう!」「そうしよう!」 ということでわたしが約1年ぶりくらいにハンドルを握り、 「明日なき暴走機関車!死へのドライブ一直線。青春はいつだってノーリターン。若者よ、見る前に飛べ、そして笑え!(地獄編)」という ツアーが敢行される。Uターン、逆走は当たり前。信号無視、鞭打ち、宙づり、回転扉はオプションで。 なんなら空を飛びましょか?という具合に川崎方面、目黒方面を縦横無尽に駆け抜ける。 「わははは、はははは、スピードだ!超スピードだ!わしは今夜、ついにスピードという武器を手に入れたのだ!」 「お兄様!今のは右折なので方向指示器を上げないと」 もうわたしには何も聞こえない。「おぉ、もっと、もっとだ! クレッシェンド(徐々に強く)で入り、フォルテシモ(とても強く)、いや、フォルテシッシモ(もっともっと強く)!」 「お兄様!何処へ行く気ですか!?」 「さぁ、歌え!」 わたしはCCRを唄い出す。「雨を見たかい?雨を見たかい?ナパーム弾の雨を見たかい?こんな晴れた日に降る雨は。。。」 「お兄様!その歌はなんですか!?」 「さぁ、歌え!最初からフォルテシッシモだ!おぉ、スピード、これがスピード、、、」 今、ここでこうして生きていられるのを神に感謝せねばなるまい。

