ノドが痛し。風邪っぽい。夜な夜な作業に従事していると頭が冴えて眠れなくなる。 夜にならないと興奮しない性質なので仕方がないのだが。 いつものごとく辺りが暗くなり、人の通り途絶えると愛用のマントをまとい 渋谷にブツの受け渡しをするために出かける。待ち合わせの書店に行くと サングラスをかけた妖しげな男が地べたに寝そべっていた。Kだ。通称ケースケ。 コードネームはK。顔を合わすと我々は無言のままで歩き出し、オムライスを食す。 我々はテーブルの下でブツの交換を行う。
「これですが。。。」 「ほう、これは上物ですな」「そちらはどのようなモノを」 「これです」 「4、5枚はありますな、一枚でいいのだが」「そういう訳にも行かず。。。」 「ちょっとした荷物ですよ、これは。。。」「しかし、旦那、十分に楽しめる量ですぜ」 「ふん、ふん、そうかね」「へへへ、まぁ、ご随に。。。」 「ふふふ」「へへへ」「ふはははははは、ははは」
我々は再び黙り込むとこの日、祭りが行われるという彼の場所へと向かう。 サエキけんぞうがセルジュのカバーを唄っている。隣で踊っている男性の妙な動きが 気持ち悪くて心地よい。 店の外でやっているクレープ屋でクレープを食す。甘いが美味なり。 梅ジャム、クリーム、チョコが渾然一体となったせんべいを食す。 極めて美味なり。これは家庭でも手軽に出来るので是非、試されたい。 酸味のあるクリームは筆舌に尽くしがたく一瞬天国が見えること請け合い。
本来はバーレスクヌードショーという催しがあったのだが、 それはタイミングを逸し見れなかった。 まぁ、どうせ、そういうのはあまり好きではなく、というか、はっきりと好きではない。 正確に言えば嫌いだ、いや、もう、むしろ、年齢的に全然興味がないのだが、 いや、年齢的にと言うのはまずいな。違うのだ。先生が 「あなたはあまりにもウブなので見に行った方が良い」 と勧めるので行ってみただけだ。だから見れなくても少しも悔しくない。 悔しいからって泣くヤツがあるか。でも涙がこぼれて思い切り泣くだけ泣いて なんだが胸がすーっとした。清々しいくらいだ。あぁ、この潔さよ。

