またもや台風が来た。今回の被害は相当に大きかったようだ。 それにしても台風の動き方はどうにも不可思議だ。 天気図を見ていると沖縄辺りから急角度で右の方へ旋回し、日本列島を目指してまっしぐらだった。 気圧のせいであるとか、秋雨前線が、などという話が時々耳に入るが 本当はそういうことではないような気がする。 何か、もっと得体のしれない要素が働いているとしか思えない。 夜、マンガに埋もれそうだったので部屋の片づけをする。 どうにもならんので、もう読まない、どうしてもという場合には再び買う事も やぶさかではない、というものを100冊程捨てる。 途中「猫楠/水木しげる」を見つけ、読みふける。 南方熊楠を描いたこのマンガは異様に面白い。 熊楠自体がマンガ並みの人間なのに、水木しげるワールドで描かれたコレはもう異常という他ない。 一年中裸で過ごすこの歩く百科事典はあらゆることに興味を示す。 粘菌、神話、民俗学、幽霊、妖怪、真言密教、男色、そして 猥談、猥談、また猥談。理性と不合理の中でユラユラと咲き誇った怪物は死の間際、床につき言う。 「医者は呼ばんでくれ。いま天井に紫の花が一面に咲き、気分がとても良いのだよ」 紫の花とは一体なんだったのであろう?
猫楠/水木しげる
本
