いかりや長介

いかりや長介が亡くなった。ココ最近はドリフターズを聴くことも多く、中でも「ドリフの西遊記」がお気に入りで サッチモ張りのダミ声のファンだっただけに残念だ。それにしても案外、年を取っていたのだなぁ。 確かに昔の写真を見ると若い感じもするのだが、どうなのだろう。子供の頃に見たときからおじさんだったので あまり違いを感じない。それでもやっぱり、人は年を取っていくのだ。そして、 厳密に言えば一秒、一秒が過ぎるたびに人間は確率的には死へ近づいていく。 熊楠が正月のたびに「寿命が縮まるのにナニがめでたいか!」と言っていたという話も分かる。 だからと言ってナニかをする度に「あぁ、一秒経った!一秒経った!あぁ、やばい!」などとやっていたら 精神が崩壊してしまう。そういう事を頭の片隅にでもはべらしながら、 「フン、フン、今日は天気もいいですね。おや、この花はなんという花ですか? とても美しい。それにしてもあなたの連れている犬はとても賢そうな顔をしていますね。 いや、美人だ。うーん、美人だ。あんまり暖かいので眠くなってきた。さぁ、ちょっくら一眠り・・・」 とやれる位の余裕が必要だ。この位になると相当な武骨モノで武士(もののふ)と呼ばれる 資格を有するだろう。わたしの頭の中はいつもエロスと死のことでいっぱいだが、死はすべての始まりである、 とは全然考えることが出来ないし、死はすべての終わりである、とも思えない。 しかし、不思議なことに我々が希望と呼ぶモノはいつも今より一秒先にある。