馬上少年過ぐ

下北に行き日本茶をつまさきで、いや違った。「つきまさ」でお茶を飲む。 足の親指と人差し指の間に流れ込む熱湯が実に心地よく、「あぁ、こんなことって???」と新しい快感がわたしの中に生まれ、また違った。 猫舌のわたしには適温の緑茶は飲みやすく、これからはGreen teaだ!と目覚めてしまう。 ヤンキースの監督であるジョー・トーレもベンチではいつもGreen teaだ。 彼のマフィアのボスのようなダンディズムに満ちた渋い表情もGreen teaのお陰である。 そもそもわたしの祖母の家もお茶屋であった。だからお茶ッ葉に関してはなんとなく知っている。 まぁ、なんとなくだが。

その後、darkthegiantのライブを見に地下室のバーに行く。3人編成になってから見るのは初めてだ。 前ギタリストのサカモッチャンのドラミングは派手でいい感じだし、星殿はいつものようにクルクル回り何処かに飛んでいた。 ケースケ殿も今までにないような音圧で、なんとなく上手になったような気がした。 まぁ、なんとなくだが。しかし、3人だと音が良く聞こえる。最後の曲では塩辛い水分がちょっぴりわたしの眼から こぼれそうになった。帰り道、「馬上少年過ぐ/司馬遼太郎」を読む。伊達政宗をつづったこの読み物は わたしの胸を微妙にかき鳴らした。特に父親の政宗に対する尋常ではない優しさには熱いものがこみ上げてきた。 わたしはなんとなく自分の父親を思い出した。まぁ、なんとなくではあるが。