トンカツ放浪記。どうかTON-KATSUと発音してください

我らトンカツキテレツ探検隊は今回、横浜駅ジョイナス地下へ潜り込んだ。今回のターゲットである「勝烈庵」。ここは実は前回までの我々の血と汗と涙で彩られた主戦場でもある馬車道に総本店を構えている。しかし、この総本店にいきなり突撃するのは今の我々の戦力では竹ヤリで戦闘機に立ち向かうのに等しい。とても力不足だ。生命の保障も出来かねるし、何か後遺症のようなものが残っても後々面倒だ。そうだ、その通りだ!その場合、今後誰が我々の面倒を見てくれるんだ!などと悲痛な意見も飛び交う。そこで先ずは総本店ではなく、横浜駅の地下にあるこの店から攻めることになった。

会社帰りの人混みで溢れかえる横浜ジョイナス地下の飲食店フロア。この通りを歩きながら思い出したのだが、以前大分高い位置からカフェとオレを注ぎ込む、喫茶店に行ったな、アレはどこだろう?などで話をした。何分もう20年近くも前の話なのだ。まだあるのだらうか。うーむ、などど言いながらブラブラする。この地下街には沢山の飲食店が並ぶ、のみならずそのどれもが実に美味そうで、別にトンカツじゃなくても?と何度も言いそうになり、そのたびに自ら太ももをツネリ、己の意志の弱さに活を入れる。二度、三度行ったり来たりの方向音痴をした後にようやく店を発見する。

着席しメニューに目を通す。「やはり、ヒレカツかね?」「うーん、なかなか、最近、油が多いものはちょっとアレでね、えへへへ」とブツブツ言いながらどちらかというと胃弱な我らトンカツキテレツ探検隊の両名は今回もヒレカツを注文する。普通ヒレカツは丸みを帯びたモノが多いがここのヒレカツは正方形に近い長方形で四角型である。それが八つにカットされている。ソースがまた美味い。甘すぎずしょっぱ過ぎず、フルーティな味わいでややもするとソースだけで飲むことすら出来そうである。しじみ汁も美味い。しばし忘我の後、一息つくとまたもや、「さあ、海でも眺めながら珈琲でも飲もうや」どちらからともなくそう言うと「ご馳走さま」と言い残し店を出た。

嗚呼、誰が呼んだか、トンカツキテレツ探検隊。風の吹くまま、気の向くまま。この終わりなきトンカツ道。