PLEASE, PLEASE, PLEASE

眠り、そして目覚め。「ブルース・ブラザーズ」を流し脳を活性化させる。 「もう、そんな時間ですか?」J三郎がよろよろと起き出す。「2時間くらい前にも”PLEASE, PLEASE, PLEASE ”が 大音量で・・」「そうだ、それはきみの目覚ましだ」「はぁ、そうか、辛いなぁ・・」確かに朝っぱらから JBに「お願い!」を連発されてもどうしようもあるまい。「なんでそんなCDが?」J三郎は不思議がる。 「それはね。わたしが夜のうちに入れて置いたのだよ、きみのためにね。ふふふ」と口には出さずにDVDの音量を 更に上げる。一通り見ると、J三郎の提案によりパスタを喰らいに出かける。ちょっとブラブラすると、 またもやJ三郎が「美味い珈琲を飲みたいですね」というのでわたしも誘惑には勝てず、「よし、分かった! 本日の作戦を立てよう!ついでに珈琲でも飲んでみよう!」と賛成の意思を示す。 J三郎お勧めの店に入る。彼はメニューをにらみつけるように見た後、「うむ、ここだ。 ここはアイス珈琲ですよ、ええ、間違いありません。ここでした。」「ほう、それでは同じのを」わたしはペンを買いにしばし、店を出る。 戻ってくるとテーブルには珈琲が。わたしの顔を見るなり、「間違えました。ここはアイス・カフェオレが美味いのです」 ”まさか、こやつは朝の仕返しを・・・”一瞬そんな疑問が沸き起こり何処かへ消える。 作戦会議は踊りに踊ったが何とか決まり、彼は家で雑務を、わたしは運動と称し散歩に出かけることになる。 わたしは本を買いに自由が丘に行きアチコチ歩き回りながら4件本屋を回るが欲しいのがない。仕方がないので J三郎に電話をし、「Bunkamuraでは今、ナニがやっているか調べてくれんかね?」と聞く。「あぁ、今は 金子國義 展『放蕩息子の帰還』・・・サド、バタイユが連発ですよ。うむ、これはいい」「ほう、それではちょっと 行って来るよ」と渋谷へ向かう。入り口でチラシを見てみると「モネ、ルノワールと印象派展」と書いてある。 嫌な予感がするが、チケット売り場まで行く。長蛇の列。ひと、人、ヒト。ひきつけを起こしたわたしは 上へ戻り、受け付けのお姉さんに泣きながら「金子さんは?息子さんは?バタイユは?あなたのエロスは 何が好きですか?」と聞く。「それはギャラリーコーナーです」と言われる。すぐ左手でやっていた。 冷静さを取り戻したわたしは「ありがとうございます」と言いそれらのエロティックな絵を鑑賞する。ミュージアムの方はロートレックも 来ているようだ。これで土日ではこうなっても仕方がない。平日に見に来よう。 帰りはまたもや本屋を物色し歩き回り、帰路に着く。 電車の中で”今日は疲れたな。まさか、あやつは朝の仕返しを・・・”一瞬そんな疑問が沸き起こるが、すぐに 何処かへ消える。