KNOCK ME OUT ! 2004

「KNOCK ME OUT ! 2004」で演奏するためにドクターへ行く。 本番まで時間があるのでシーモア殿と散策する。 土曜の新宿は人が溢れている。歌舞伎町方面に近づくにつれ、欲望の暗黒パワーが渦を巻いているのに気がつき、 「これは危険だ、危険すぎる」ということで都庁方面へ反転する。 こちら方面は高層ビルこそあれ、人通りが少ないのでゆったりと出来る。 我々は歩きながら、現在の人類が置かれている立場を宇宙規模から見た場合について各々の見解を語る。 「人間の欲望にはキリがない。地球は一体どうなってしまうのだ!おれたちはもううんざりだ!」 日頃、”欲望の権化”と呼ばれている我々は人通りが少ないのをいいことに好き勝手言う。 珈琲を飲む。藤子不二夫漫画についての比較・検討を行う。 「ドラえもん」「パーマン」を好むシーモア殿と「怪物くん」「プロゴルファー猿」を好むわたしとの間で 意見が分裂し、一触即発の状態になるが「のび太の恐竜・・・」とボソッとシーモア殿が呟くと 我々は涙をこぼしながら手を取り合い男同士の信頼を深め合う。

イベントが始まる時間にはドクターへ帰還。 我々は3番目の出順であった。この日は時間が短かったので5曲ほどで終える。 短いだけに集中して演奏をこなす。演奏が終わると汗にまみれてしどろもどろになる。
 そういえば、3年前の9月11日、あの事件が起きた時にわたしはテレビでそれを見ていた。 ”これは映画であろう”と何度も思った。その後に起こったアフガン侵攻、イラク戦争。 それらは全て現実であった。 わたしの想像力などというものは現実に起こる出来事の足元にも及ばない。